水治療では水の浮力や静水圧が重要な因子となります。前上腸骨突起(骨盤上端部;anterior superior iliac spine)までの水深では体重は59%、剣状突起部(xiphoid process)までの水深では30%、第7頚椎骨 (7th cervical vertebra)までの水深では10%となり、筋骨格系に対する体重の負担を軽減します。
水圧は水深に比例しますが、下肢にはより水圧ががかり、この部分に鬱滞しがちな血液を減少させる効果もあります。水圧が拡張期血圧(diastolic blood pressure)を超えると、水圧のかかっている部位の腫れが減少することは理論的に説明されていますが、水深が150 cm を超えるプールでは拡張期血圧を超え、臨床的にも観察されています。
水の粘性が空気の60倍であるため、この粘性が水中での運動に対する抵抗となり、水中でのリハビリテーション効果を高めます。